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急性卒中患者の病院ケア期間短縮のためのサービス

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Abstract

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背景

脳卒中患者は、主に病院でリハビリテーションを受けている。入院患者が早期退院して在宅で受けられるリハビリテーションのサービスが現在開発中である[早期退院サポート(ESD)]。

目的

従来のサービスに比較したESDサービスの費用効果を確定する。

検索方法

Cochrane Stroke Group(2012年1月)及びCochrane Effective Practice and Organisation of Care(EPOC)Group、MEDLINE (2008年~2012年2月7日)、EMBASE(2008年~2012年2月7日)及びCINAHL(1982年~2012年2月7日)を検索した。発表済み、未発表及び継続中の試験をさらに同定する取り組みで、17件の試験登録(2012年2月)を検索し、対象となる試験での引用の追跡を行い、関連論文の参考文献リストをチェックし、試験実施者と連絡をとった。

選択基準

従来のケア又は、病院ケア期間を短縮するための地域リハビリテーションを提供しサポートする介入サービスのいずれかを受ける脳卒中患者対象のランダム化比較試験。

データ収集と分析

主要患者アウトカムは、死亡又は予定追跡期間終了時に記録された長期自立機能障害の複合エンドポイントであった。レビューア2名が試験を精査し、その適格性をカテゴリー化した。その後、主要試験実施者から標準化された各患者データを求めた。全試験並びに、患者及びサービスのサブグループ毎の結果、特に介入が集学的共同チーム(共同ESDチーム)により提供されたか否かを解析した。

主な結果

アウトカムデータは現在、14件の試験で入手可能である(患者1,957名)。患者は中等度障害を有する選択高齢者群である傾向が強かった。ESD群は、約7日間に相当する、有意な入院期間短縮(P < 0.0001)を認めた。全体として、死亡、死亡又は施設入所、死亡又は予定追跡期間完了時の自立機能障害のオッズ比(OR)[95%信頼区間(CI)]は各々、OR 0.91(95%CI 0.67~1.25、P = 0.58)、OR 0.78(95%CI 0.61~1.00、P = 0.05)及びOR 0.80(95%CI 0.67~0.97、P = 0.02)であった。共同ESDチームを評価する試験及び、軽度から中等度の障害を有する脳卒中患者で、試験の最大の利益が得られた。患者の拡大日常生活活動スコア(標準化平均差0.12、95%CI 0.00~0.25、P = 0.05)及びサービス満足度(OR 1.60、95%CI 1.08~2.38、P = 0.02)にも改善がみられたが、介護者の主観的健康状態、気分又はサービスの満足度では統計的有意差が認められなかった。追跡期間第5年目の利益はもはや統計的に有意ではなかった。

著者の結論

選択脳卒中患者群に対する適切な資源を用いたESDサービスにより、長期自立機能障害及び施設入所が減少し、入院期間が短縮した。患者又は介護者の気分又は主観的健康状態への有害な影響は認めなかった。

PICO

Population
Intervention
Comparison
Outcome

El uso y la enseñanza del modelo PICO están muy extendidos en el ámbito de la atención sanitaria basada en la evidencia para formular preguntas y estrategias de búsqueda y para caracterizar estudios o metanálisis clínicos. PICO son las siglas en inglés de cuatro posibles componentes de una pregunta de investigación: paciente, población o problema; intervención; comparación; desenlace (outcome).

Para saber más sobre el uso del modelo PICO, puede consultar el Manual Cochrane.

Plain language summary

急性脳卒中患者の病院ケア期間短縮のためのサービス

早期退院サポートサービスの目的は、入院患者が通常より早期に家庭に戻り、家庭という慣れた環境でリハビリテーションを受けることができるようにすることである。早期退院サポートサービスは、セラピスト、看護師及び医師のチームにより提供される。本レビューでは、参加者1,957名を対象とする14件の試験が同定され、上記サービスを受けた患者は早期に家庭に戻り、長期間家庭にいて日常生活の自立を取り戻す傾向があった。よく組織化された退院チーム及びさほど重度ではない脳卒中患者において最善の結果が得られた。