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口腔白板症の治療的介入

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アブストラクト

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背景

口腔白板症は口腔内の病変として比較的まれであるが、有意な割合で癌化するケースのある口腔病変である。多くの白板症は無症状のため、治療の主目的としては悪性転化の予防である。

目的

白板症治療の有効性、安全性、受容性の評価。

検索方法

データベースでは関連性ある試験、Cochrane Oral Health Group's Trials Register(2006年4月まで)、CENTRAL(The Cochrane Library 2006 Issue 1)、MEDLINE(1966年~2005年12月)、EMBASE(1980年~2005年12月)を検索した。ハンドサーチは主な口腔医学雑誌で行った。研究やレビューにある参考文献をチェックした。口腔医学専門医にはヨーロピアン・メーリング・リスト(EURORALEMED)を通して接触した。

選択基準

口腔白板症と診断された患者について、ランダム化比較試験で、外科的もしくは内科的治療(局所、ならびに全身的)が含まれる。第1のアウトカムは白板症の悪性転化である。他のアウトカムと考えられたのは臨床的な治癒、組織学的な修飾、しばしば起こる外見の悪化である。

データ収集と分析

データは特定の抽出方法で収集した。病理組織診で示された主要アウトカムは白板症の悪性転化である。2次的アウトカムは病変の臨床的治癒と著名な異型性である。研究の妥当性は、2人のレビューアにより、割り付けの隠蔽化を基盤に、盲検的研究、参加者の脱落を評価した。データは計算リスク比で分析した。妥当で適切なデータを集めるのに、メタアナリシスにより行った。

主な結果

レーザー治療や凍結療法などの、考えられる外科的介入の有効性として、非加療群とプラセボ群とでランダム化比較試験での研究はなされていない。非外科的介入で25例の適切なランダム化比較試験を分類すると、11例は種々の理由で除外、5例は研究を継続、残りの9例(患者数501例)では、バイアスが2例で低リスク、6例が中等度、1例が高リスクであった。ビタミンAやカロチノイドは5つのランダム化比較試験で検査されており、2例の研究でβカロチンやカロチノイド、また他の薬物での検査ではブレオマイシン(1例)、ミックス・ティー(1例)、ケトロラク(1例)であった。1例は2種類で検査した。悪性転化は2例で報告されていて、プラセボと比較しどれも治療の有効性を示していない。プラセボや非加療群で比較し、リコピン、ビタミンAもしくはレチノイド、は有意に治癒率に関係していた。どの報告でも再発は高率だった。様々な副作用が多く記載されている。しかし、脱落率は、治療群とコントロール群とで同等のため介入への患者の容認は良好であった。

著者の結論

現在まで、白板症の悪性転化の予防に効果的な治療はエビデンスが存在しない。治療は病変の治癒に有効な可能性はあるが、再発や治療が逆効果な場合がよくある。

PICOs

Population
Intervention
Comparison
Outcome

The PICO model is widely used and taught in evidence-based health care as a strategy for formulating questions and search strategies and for characterizing clinical studies or meta-analyses. PICO stands for four different potential components of a clinical question: Patient, Population or Problem; Intervention; Comparison; Outcome.

See more on using PICO in the Cochrane Handbook.

Plain language summary

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Interventions for treating oral leukoplakia

No evidence from trials to show how to prevent leukoplakia in the mouth becoming malignant.
Oral leukoplakia is a thickened white patch formed in the mouth lining that cannot be rubbed off. Leukoplakia is a lesion that sometimes becomes cancerous (a tumour that invades and destroys tissue, then spreads to other areas). Preventing this change is critical as survival rates of more than 5 years after diagnosis with oral cancer is low. Drugs, surgery and other therapies have been tried. The review of trials compared several drugs such as bleomycin, vitamin A and beta carotene supplements and mixed tea. There was no evidence found to show the effects of these treatments. More research is needed.