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原発性ヘルペス性歯肉口内炎に対するアシクロビル治療

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アブストラクト

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背景

原発性ヘルペス性歯肉口内炎は頻繁に伝染しやすい口腔感染症であり、典型的には小児でみられるが、大人でも起こりうる.症状は軽度の不快感から致死的脳炎まで大きく異なる。

目的

このレビューの目的は、原発性ヘルペス性歯肉口内炎に対するアシクロビルの全身投与の効果を評価することである。

検索方法

以下のデータベースを検索した:Cochrane Oral Health Group's Trials Register(2008年5月22日まで);the Cochrane Central Register of Controlled Trials(CENTRAL)(The Cochrane Library 2008,Issue 2);MEDLINE(1950年から2008年5月22日);EMBASE(1980年から2008年5月22日)。言語に対する制限は設けなかった。

選択基準

口唇ヘルペスの合併の有無に関わらず原発性ヘルペス性歯肉口内炎と診断された小児または25歳未満の成人において、アシクロビルとプラセボを比較したランダム化比較試験を選択した。

データ収集と分析

2名のレビュー著者が独立に評価し、そこから情報を抽出し、臨床試験に含まれているバイアスの危険性を評価した。データの統合の際にはCochrane Collaborationの統計ガイドラインに従った。

主な結果

本レビューには、72名が参加した研究と20名が参加した研究の2つの臨床試験のみが採用された。2番目の研究では方法論についてのいくつかの項目が欠落しており、アウトカム測定の報告様式に矛盾があった。最初の研究は中程度のバイアスが含まれていたが、6歳未満の小児において、アシクロビル群ではプラセボ群と比較して、治療開始8日後の口腔病変のある人(リスク比(RR)0.10(95%信頼区間(CI)0.02, 0.38))、新たな口腔外病変のある人(RR 0.04(95%CI 0.00, 0.65))、摂食困難のある人(RR 0.14(95%CI 0.03, 0.58))、飲料摂取困難のある人(RR 0.11(95%CI 0.01, 0.83))のそれぞれが減った。治療開始後、プラセボ群の3人の患者が水分補給の治療のために入院した(P=0.11)。4人の子供(アシクロビル群2名、プラセボ群2名)が軽度の消化器症状を呈したが、特に治療の変更をすることなく24~48時間後に自然に改善した。

著者の結論

このシステマティック・レビューでは2件の関連する試験が見つかったが、そのうちの1つでのみ6歳未満の原発性ヘルペス性歯肉口内炎の小児において、アシクロビルが口腔病変の数を減らし、新たな口腔外病変の発生を予防し、飲食が困難になる人の数や入院を減らす有効な治療法であるという弱いエビデンスが示された。

Plain language summary

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Acyclovir for treating primary herpetic gingivostomatitis

There is some weak evidence that acyclovir can be an effective treatment in decreasing some of the symptoms caused by primary herpetic gingivostomatitis.
Primary herpetic gingivostomatitis is a highly contagious infection of the oral cavity which is caused by the herpes simplex virus. It is prevalent in children and young adolescents and sometimes can cause uncomfortable symptoms including eating and drinking difficulties and even life‐threatening inflammation of the brain (encephalitis).
This review included two trials (92 participants) but only one of them provided some limited evidence to suggest that acyclovir is an effective treatment in reducing the number of oral lesions, preventing the development of new extraoral lesions, decreasing the number of individuals with difficulties experienced in eating and drinking and of those who are admitted to hospital for children under 6 years of age with primary herpetic gingivostomatitis.